2019.3.19 東京オープン・ダンススポーツ大会の国際部ボランティアに参加して

 3月10日(日)に東京・駒沢オリンピック公園体育館で開催された、東京オープン・ダンススポーツ選手権大会に、国際部ボランティアとして参加してきました。きっかけはJDSF本部のフェイスブックから、ボランティアの募集があったからです。私たちの他に2名の方が応募され、国際部ボランティアは合計4名でした。 

 

 依頼されたお仕事は、海外選手と審査員の空港でのお出迎えです。東京のような大都会で、空港からのアクセスが1時間以上かかる都市は滅多にありません。それに交通系も複雑で、大きなスーツケースを抱えながらの都内での乗り換えはほぼ無理です。そのため、空港でお出迎えし、リムジンバスに乗車させるまでが担当するお仕事でした。

 

 事前にお仕事の内容を理解していれば、空港近くのホテルに宿泊していたのですが、オフィシャルホテルのある品川エリアに宿泊していたので、成田空港まで通わなければなりません。朝6時の電車に乗り、8時には成田空港の第2ターミナル出口に張り付いている2日間でした。 

 

 ヨーロッパからの到着便はジェット気流の追い風を受けて、予定より30分も早く着きます。慌てて駆けつけると、ゲートでバッタリという場面もありました。担当は第2ターミナルと第3ターミナル、たまに第1ターミナルもあります。成田空港で働く職員並みに空港に詳しくなりました。 

 

 20カ国以上からの参加がありました。主に、ヨーロッパ、ロシア、中国、韓国、台湾からのカップルが多かったです。「イケメンで大きなスーツケースを持ったカップルを逃さないで」という指令にも関わらず、スルーしてしまうカップルがいます。特にラテンのカップルは分かりづらいです。ゲートを出たら、フロアで演技するようにクルクルッと回って挨拶してもらえると、決して見逃さないのですが。 

 

 遅い便は、夜9時を過ぎることもありました。それから品川に帰ると11時過ぎ、睡眠時間5時間で3日間を乗り切りました。大会当日は朝7時のバスで、品川プリンスホテルから駒沢体育館までラテンカップルを送迎します。ウォーミングアップのスペースが無いとか、靴を脱ぐ習慣のない海外選手に向かって、ここでは靴を履いてダメと会場係から叱られたり、海外選手の控え室が狭すぎるなどの、主催者側と選手の間に入ってのクレーム対応も行いました。 

 

 英語を母国語とする海外選手が少なく、多くがたどたどしい英語なので、こちらのたどたどしい英語でも十分に通じます。トイレでボディーカラーを撒き散らす、飲みかけのペットボトルが散乱、指定席に無断で座って観戦するなどのマナー違反を指摘されていました。そんなこともあって、海外選手を狭いスペースに押し込めているのかなとも思いました。確かに目の前で、テルテルボーズを使わないで着替えられると、日本選手にはドキドキものです。 

 

 大会そのものは非常な盛り上がりを見せ、その一助になったかなと思うと、ヘトヘトながらもやりがいを感じます。多忙なスケジュールを調整し、遠く東アジアの東京まで来てくれる海外選手が、気持ちの良い環境でベストパフォーマンスを発揮できるようにお手伝いするのが、国際部の役割と考えています。良いおもてなしは、来年もまた来てみようとの思いにつながると思います。 (折笠正明・早川しのぶ)